管理人さんのレビュー ■
100%ネタバレ。一度観ただけで、シーンの順序とかいちいち覚えていないので、シーンが前後していることがあります。同じ理由でセリフや解釈自体間違えている(セリフはほとんど意訳だし)こともあっても見逃して下さい。
20040911

まず、アリス前説で始まります。「うわ、スゲー説明してるよ!」とか思ったら、のちにテリからジルの手に渡ったビデオカメラに証言を吹き込んでいた、という軽い伏線だったのですね。

前作でアリスマットが脱出した後閉ざされていたハイブ。一体どうやって地上に漏出したんだろう?と思っていたら、普通に踏み込んだアンブレラ部隊が当然のように襲われていました。それで漏れたんかい!何考えてんだよ、おまえら!

前作ラストをリプレイ、アリスマットは別々に拉致られ、マットはわくわくネメシスコース、アリスはうきうき増強コース。36時間後、目覚めたアリスはバイオハザード区内のセキュリティシステムを点滴針で開け、アンブレラ病院から脱出。あの時、ガラスの手前を横切った影は、ケイン少佐だったんですかね。裸エプロンに白衣という何とも言えない格好で街に繰り出したアリスは空のガンショップから武器と衣服を勝手に調達。(本当にあんな服置いてんの?)生まれ変わりたての身体にジーンズはキツかったようです。

ジルのお部屋が映り(とても20代前半の女子の部屋とは思えないワイルドっぷり。一体どんな生活してんだ)バイオファンの人もそうでない人もうはうはなコスチュームのジル登場。非番どころか停職中なのに、署内に入ってくるなり立ち止まりもせずにいきなりバンバン人を撃ち殺していくジル。「感染してるわ」説明要らずか!さすが。なんて鮮やか!もうクライマックスが来たのかと思いました。

ラクーン市市民たちは当然市外に出ようとするのだけど、ウィルスを市外に出しては大変と何故かアンブレラ社が市外に出るルートをひとつを残して全て封鎖し、そこに集まった市民を未感染か感染済みかをひとりひとり調べていました。要領悪いどころの話ではありません。何人いると思ってるんですか?そこで指揮を取っていたケイン少佐、特に人命などどーでもいい彼は「あーもういいや、閉めちゃって」と早々に市民の最後の望みを砕いてしまいます。挙句「ザケンナー!出せやー!」とブーイングする市民たちに向かって「すぐに帰宅しなさい。帰宅しない人は先生が撃ち殺します」とか言い出します。まさかと思った市民たちでしたが、本当に発砲してきたので這う這うの体で引き上げます。クレイジーだ、ケイン少佐

ジルは相棒のペイトン君と「ラクーン7」のお天気お姉さんテリと教会へ身を隠します。またそんな、人がいそうで尚且つ広い場所に・・・。先にそこに身を隠していた男が「ここはオレの隠れ家だ!」と、興奮状態で銃口を向けてきました。ペイトンが男を諌めていると、四方八方から不気味な物音が。リッカー3兄弟参上。ギャー、実写版はやっぱりグロさアップ。その男、まずこいつがやられるなと推測してすぐにやっぱり殺されました、もはや名乗る間もなく。一方ジルは物音がした方向に調査に行っていました。警戒しながら歩く姿がジルそのもので嬉しくなってきた次第。奥の部屋に老婆を発見するが感染済み、そばにいた司祭のじーさんは未感染だったが、妹である老婆に他の人間を喰わせていました。「放っておいてくれ」と言った司祭のじーさんは結局うっかり自らが妹の餌になってしまいますここ一連のエピソードがこの作品の中で一番ホラーな気がするんですが。正気の人間がアンデッドに他人を喰わせているという。ジルが戻るとリッカー戦。ジルペイトンがあちこちに銃を向けるのに合わせてテリが一緒にビデオカメラを向けているのが微妙に笑った。危機感あるのか無いのか、この人。あまりの敏捷さに弾を無駄遣い、カートリッジが空になっても交換する暇もなく万事休す!そこにアリスがバイクでステンドガラスブチ破って登場、乗り捨てたバイクでリッカーを轢いた挙句に発砲して爆破!くるくると二挺銃を回してシュパっと仕舞う。うお、またこちらも鮮やかな!

私つよい、でもあなたもっとつよい。」とアリスを誉めるジル。(別に片言じゃないですが)アリスが状況説明をしている間、スパスパタバコを吸っているジル、ヘヴィスモーカーと見た・・・。

墓場シーン。アリスジルがが強いことはわかるんだけど、アクションがどうなっているのかさっぱりわからなかった。わかったのは最後のアリスによる後ろ蹴りくらいだったかなぁ。どうなのあのアクションシーンは。アクションシーンの撮り方は1作目の方が上手かったと思った。

U.B.C.S.ご一行が降り立ちます。カルロス・オリヴェイラ登場。アンデッドをライフルでガンガン打ち倒していく皆さんですが、どう考えても効率悪いし、っていうか多勢に無勢すぎて無理。どこか一角に集めて(生きてる人間がいれば何も考えずに寄ってくるので追い込むのは簡単かと。)まとめて爆破した方が早いような。そうこうしている内に仲間のユーリがやられ、アンデッド化し、カルロスも噛まれます。

「研究者は最優先で避難させる」が社命である為、ケイン少佐アッシュフォード博士にヘリで脱出するように促しますが、「娘を置いてはいけない」と駄々をこねる博士。その娘アンジェラはと言えば、早々にお迎えを寄越したものの、こんな状況でアンラッキーにも交通事故に遭ってしまい、お迎えの2人は死亡。しかたなくひとり学校に身を隠していました。(しかしよく生きてたなぁ)そもそも、Tウィルスの開発も自分の遺伝で足が悪く歩けなかった娘の為のものだったという子煩悩博士。(1作目でS.T.A.R.S.をかっさばいていたレッドクィーンの開発者でもあり、ということでレッドクィーンのモデルはアンジェラですね)ケイン少佐に隠れて私物のVAIOで娘を救出してくれそうな生存者を探します。(これ、生存者やら娘の居所まで監視カメラの映像付きで捜索できるというプライバシー侵害も甚だしいすごいシステムなんですが、これがホワイトクィーン監視下ということなんでしょうか?社外は別か?)

生存者=アリスを探知し、アリスが行く先々の公衆電話からアクセスを試みる。最初は「アンデッドは音に寄ってくるの、シカトよ、シカト」と言っていたアリスもあまりのしつこさに結局受話器を取ります。「私の娘を助け出してくれたら脱出方法を教えよう」と交換条件を出す博士。

警察にパクられていたら署がアンデッドまみれになってしまったところを、ジルに手錠を撃ち壊してもらい解放されたポン引きのL.J.、マイカーなのか拾った車なのかをブイブイ走らせてゴキゲンにアンデッドを轢き飛ばしてたら、うっかり事故る。仕方がないので車から降りて、武器店に逃げ込むとそこにはS.T.A.R.S.の面々が。しかし「S.T.A.R.S.だー」と観客が喜ぶ暇もなく、やってきたネメシスにさっくり殲滅されてしまいます。裏でケイン少佐ネメシスに指示を出している様子で、もはやこの状況を「ネメシスの予行練習」とすることにしたらしい。クレイジーだ、ケイン少佐!ところでこのシーン、後ろにいた高校生男子ががはがは笑っていました。高校生的にはウケるのか。

「S.T.A.R.S.隊員を殺せ」という指示に従ったネメシスは、非S.T.A.R.S.のL.J.には目もくれず退場。ネメシスが命令に忠実であったおかげで命拾いしたL.J.はのちにアリスたちと合流する。

ネメシスと遭遇し、いつの間にか別行動になったアリスとその他。ジルチームは学校へ向かいます。「手分けして探しましょう。」と言うジルに「無理よ!私銃なんて持ったことないもの!私カメラでいいわ!」(とまでは言ってませんが)と拒絶するも、結局押し切られてしまう。ていうか、この状況で戦力分散する意味がわかりませんよジルさん。「頭を狙えばいいの」とアドバイスするジルさんでしたが、相手がご丁寧にひとりずつ順番にやってきてくれるならなんとかやり過ごせるかもしれませんが、大群できたら十中八九無理じゃん。そんなわけでやっぱり無理だったテリは、いたいけな子供たちにむしゃむしゃ食べられ、皮肉にも「エミー賞狙いよ!」と録り続けてきたビデオカメラに自分が阿鼻驚嘆で食べられる様がばっちりノーカットで収録されることになってしまいました。

そこにやって来たジルジルの所為でアンデッドのご飯になってしまったテリを尻目に、アンジェラを発見し、ビデオカメラを頂戴します。「無理よ、あいつらが来るわ」というアンジェラ、あいつらって?っと振り替えるとぬらぬらしたケルベロスがそこに。そういえば学校の前に警察犬移送のバンがあったなぁ。しかしなんでこの状況で警察犬?その頃にはカルロスニコライコンビも学校に来ていたようで、ジルニコライに助けられます。しかし「オレはニコライ、さっきまでアンブレラの隊員だったが、ヘリにシカトされたからバックレることにした、今はフリーランスだ」と自己紹介をしてロシア調の敬礼をして見せているところをケルベロスに襲われます。そんな悠長に敬礼なんてしてるからだよ!一匹ならどうにかなったかもしれないのですが、襲われている最中に別方向から別ケルベロスにも襲われてしまってあえなくゲームオーバー。折角自己紹介したんだから、最後まであるいはもうちょっとくらい生きているかと思ったのに、なんて早すぎる死なんだ・・・。

人間が感染すると愚鈍な動きになるのに対して、何故かのろくなるどころか敏捷性がアップしてしまうケルベロス。一体一体相手していられないと判断したジルは、そこが調理場であったことを利用して、ガス栓を次々に開けて、逃げながらマッチを擦って投げ込みます。しかし、運悪く火が消えてしまって「ダメか・・・!」と戦慄した、ところにその向こうでプッカーっとタバコを吹かしていたアリスが余裕な顔つきで、消えたマッチの代わりにタバコを投げました。で、どかーん。ジルは勢いで横に跳んで火を免れたが、アリスアンジェラはがっつり炎に包まれていました。しかし防火シートを被っていたので無傷。すごいなぁ。(でも炎の風圧とか・・・)

全員集合。お互いにTウィルスに感染していることに気づくアリスアンジェラ。(わかるの?感染者同士って)そこで事の発端となったTウィルスが作られたきっかけを知ることになる。おべんと箱のようにアンチ・ウィルスを持ち歩くアンジェラ、不憫だ・・・。アリスカルロスが感染していることも指摘、「(噛まれて3時間なら)ツイてるわね」。「そういうことは早く言えよ!」とカルロスにツッコむL.J.。(まぁね)

奪還模様を確認した博士が再度アクセス、市庁舎に最後のヘリがあるのでそこへ行けとアドバイス。娘には「おおマイスイート、もう大丈夫だからその人たちに連れてきてもらいなさい」と元気付けるパパ。直後に、電波障害が起こった?と思ったらケイン少佐「バレないと思ったのか?」知ってたんならさっさと邪魔すればよかったじゃん。しなかったのはアリスをこちらに導いていたからですか?

最終ヘリが市庁舎前に到着。黒いコマンド服に何故かヘルメット姿の数名のおにーさんたちがそれを取り囲む。アッシュフォード博士は「警察は手薄だから」とか言ってましたが、要するにそいつら(普通の人間です)を殺してヘリに乗れっていうことなんですか。ゾンビ映画で人間が人間を殺してしまうわけですが。まぁ、それはよいとして、ヘリを奪取しようと様子をうかがっているところをビルの屋上から、カルロスに狙いを定めている男がいました。カルロスの危険が危ない!男の肩を誰かがぽむ、と叩いた。アリスです。・・・ってどうやってそこまで登ったんですか!とりあえず振り返ったので瞬殺です。

そしておもむろに地上を見下ろしたかと思うと、ビルの側面を走り出します。(キャシャーンか?)下で警備している人達もよもや真上から女が全力疾走して来ようなどとは思いも寄らなかっただろうけど、あんだけダッシュしてたらすごい足音してると思うんですが。(映画なのでBGMで聞えませんが)気づかれたらそれこそ逃げ場無しですよ。しかし気づかれなかったので、そのまま一気に3,4人を叩きのめします。ドラムスティック(↓)で。



で、結局なんだかんだで取り囲まれ、帰ってきたネメシスも相席。ケイン少佐アリスに「ネメシスと戦え、じゃないと仲間を殺すぞ」と脅迫します。「ヤダ!」と拒絶すると、ケイン少佐、いきなりアッシュフォード博士の頭を撃ち抜きます。え、いいの?アンブレラ社にとって最優先の人物だったんじゃないの?もはやマッドコマンダーとなってしまったんでしょうか、ケイン少佐
ネメシス(とアリスのガチンコ)計画>社命>人命
みたいな感じでしょうか。いいなぁ、この人、面白い。

感動の再会を果たしたばかりなのに殺されてしまった哀れなアッシュフォード博士を見て、アリスはしぶしぶネメシスとの対決を始めます。ていうか、アリスはケイン少佐すごい至近距離まで来てたんだからやろうと思えばケイン少佐の首をへし折ることくらい出来たんじゃ?ケイン少佐のそんな終幕も面白かったかもしれないけど、それじゃー話が進まないので仕方ないとしておこう。「君達は言わば兄弟、全ての能力が同等だ!」みたいなこと言ってましたが、さすがに強力な防護服で抑制しなければならない程の、多少の銃撃になんて動じない強靭な体(なにしろ中身はマシュー・G・テイラーですよ、ボディビルダーですよ)とアリスのそれが同等なわけあるか。敏捷性とか反射神経とかはともかく。ところで、この映画のスターリング:エリック・メビウスって、「ロード・オブ・ザ・リング」の2、3におけるボロミアさんみたいに回想シーンだけの登場なんじゃ・・・。エリ君も肉襦袢着て出てくんのかと思ってた。(だからネメシス2体も出てくんの?とか思ってた)

容赦なく本気で戦って串刺しにしておいて泣き出すアリス。マトリックスばりのスーパー最強ヒロインとは言え、女の子なんです。涙だって出ますよね。

戦っている内にアリスのことを想い出してきたのか、いきなり反旗を翻すマット・イン・ネメシス。ヘルメット集団や(移動用以外の)ヘリをミニ=ガンで撃ちまくります。あ、弾切れ・・・。そしてアリスを庇い、落ちてきたヘリの下敷きになって果てるネメシス・・・。ネメシス=マットなんだけど、研究施設に連れ込まれる前に左腕からうねうね何か出てて変態することが想像出来たものの、それからネメシスが出来上がるまでの過程がすっ飛んでいる為、あれがマットなんだとどうも思いにくい・・・。もっと変態過程とかマットが苦しむ様とか、少しでもいいから見せて欲しかったなぁ。

やっとヘリに乗り込む一行。胸倉を掴んでくるアリスに「私に命乞いをしろと?するもんか!へっ!」と減らず口をたたくケイン少佐。すると、ヘリからぽいっと放り出されます。「私を殺しても無駄だ!」とかなんとか言ってましたが、自分の手で殺さず、食欲旺盛なアンデッドの群れに落とされるって思わなかったんでしょうか。(あんまり思ってなかったように見えたんですが)しかも、落ちた衝撃で脚を痛めて痛がっているケイン少佐。ああ、この愚か極まりないキャラクター大好きだね!そして、「はい、じゃあゾンビの皆さん、入って下さい!」と言わんばかりのタイミングでヘリポートにアンデッドがわらわら入ってくる。自分が撃ち殺したアッシュフォード博士もアンデッド化し(彼もアンジェラと同じように細胞を活性化させて病気の進行を妨げる為Tにウィルスを打っていたのか)ケイン少佐を襲う、そして美味しくいただかれるケイン少佐・・・前作のスペンスの間抜け具合には及ばぬものの、今作キャラクターで最も気に入ってしまいました。

ヘリは飛びたち、アンブレラによりラクーンシティに核が落とされます。ヘリはその爆破の余波で大揺れした挙句に、どこからか飛んで来たパイプがアンジェラを庇ったアリスの胸にぐさり、しかも結局墜落してしまいます。墜落現場にはアリスの遺体のみで、アンブレラ社に持ち帰られてしまいます。

そして再びアンブレラの研究施設。全裸で水槽の中でパイプが繋がれていたり、捕獲された宇宙人のような状態のアリス。目覚めたらリー・ルー状態。記憶が無いアリスに「これはペンだよ」とか教えているイアン・グレン(扮する研究者)。今そんなこと教えてどうする。アリスが目覚めたので、と今後の指示など与えている間にアリスは走馬灯のようなフラッシュバックとともに記憶を取り戻す。「My name・・・ is Alice.フン!I remember everything.」(この「フン」が気になる)と言うや否や、次々と研究員を倒し(シーツが落ちないように片手でしっかり抑えてなんだから余裕だよなぁ)イアン・グレンを水槽に頭からブチ込み、逃走。

研究室から逃走したアリスの姿を捉えたセキュリティモニター。しかし、それぞれ別のポイントを映し出していたはずのモニターの全てがアリスを映し出し、アリスがカメラを睨み付けると、

警備員が目や鼻や口から出血しだした。

え!そんな映画だったの?これ。
びっくりした。

研究施設を出たアリスですが、出た瞬間に一斉に銃口を向けられます。と、思いきやヘリ墜落後(アリスを置いて)逃げたジルカルロス(とその部隊?私設?)だったのだ!車に乗り込むとそこにはアンジェラも。告発しようとしたもののアンブレラの圧力により世間では悪質なデマ犯の汚名を着せられるという結果に終わった、ジルカルロス。その面晒してどうやってアリスを迎えに入れたのか?しかもあんなにいっぱい。検問に「通せ」と指示を出すイアン・グレンの人。どうやらわざと逃がされた様子。

とりあえず次回は「アリス計画」なんだそうです。

画面は成層圏を突き抜けて宇宙へ。そこにはアンブレラマークの衛星。アリスが再び改造を受けたことは明白なラストでしたとさ。めでたしめでたし。

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■エンドロール使用曲:
KILLSWHITCH ENGAGE/THE END OF HEARTACHE
SlipkNot/VERMILLION
■上映時間:91分
■字幕翻訳:太田直子

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